ネットの工事をしたいんだけど…
不動産管理会社に勤めていると、入居(予定)者からこんなお問合せをいただくことがあります。
「ネットの工事をしたいんだけど」
お問合せの理由
インターネットが利用できないと不便ですよね。
入居(予定)者がインターネットの契約をして、回線を開通するのは自由です。
なぜ、管理会社にお問合せをされるのかというと…
- 工事の際に物件にビス留めや穴あけが必要になる可能性がある
- 工事で物件のMDF室を開けてもらう必要がある
などなどの理由です。
ビス留めや穴あけ
物件を勝手に毀損されてしまっては困りますが、インターネットが使えない物件ということになると入居付けが困難になってしまいます。
管理会社としては以下のようにご案内することが一般的だと思います。
「ビス留めは退去の際に原状回復してもらえれば構いません。穴あけは困るので、エアコンの穴などの既存の穴を使ってください。」
これで解決!実際は…
上記のようにご案内すれば大抵は解決します。
ただし、入居者目線で考えると、インターネット回線の工事業者は回線開通がお仕事なので、退去の際の原状回復については対応してくれないことがあるとかないとか…
しかしそれはまた別のお話ですね。
MDF室について
MDFが何の略なのかは知らないのですが、集合住宅の通信配線を管理しているボックスのことです。
物件によってはこのMDF室に鍵がかかっています。
なので、管理会社に開けてもらわなければいけないんですね。
もちろん鍵がかかっていないタイプの物件ならば必要ありません。
その他
「契約するインターネット回線がマンションタイプではなくて、ファミリータイプなんですけど大丈夫ですか?」
こんなお問合せをいただくことがあります。
マンションタイプとは集合住宅にインターネット回線を繋いで、各部屋に分配して共有して使うタイプですね。
ファミリータイプと違って、料金がお安いことが一般的ですが、通信速度は落ちます。
なので、あえてファミリータイプを選択する方もいるようです。
また、そもそも物件がマンションタイプに対応していないといけません。
マンションタイプかファミリータイプかはお客様の自由なので、それ自体は管理会社に確認しなくてもいいと思います。
終わりに
そう。前述したテンプレ回答、ビス留めは原状回復、穴あけはNG、エアコンの穴を使ってね!
これでほぼほぼ困ることはありません。
ちなみにエアコンの穴というのは、エアコンの室内機と室外機を繋ぐために空いている穴のことです。念のため。
エアコンが設置できないお部屋というのは基本存在しないと思われます。つまり、どのお部屋も最初から穴は空いてるんですね。
ちなみに、
ものすごく古い物件で、壁内配線ができず、仕方なくこのエアコンの穴からインターネット回線を引き込むと、とてもカッコ悪いです。
さて、不動産事務員の皆さん、魔法のテンプレ回答でお問合せを乗り切りましょう♪